多摩美術大学 【Motion ART授業】

映像作家/田所が、多摩美術大学にて、2つの講義を担当しています。
本日は、その講義の内容の一部をご紹介します。

[モーショングラフィックス]

前期は、1日2コマ、全9回。
その9回目の講義で行われる合同批評会に向けて、自身が撮影した映像を、自身の手で編集して完成させる、ワークショップスタイルの実践的な内容となっています。

まず初回に、「モーショングラフィックスについて」「コンテ作成について」等、田所から学生へ講義が行われ、その後、ソフトの操作方法を一通りさらった後、いよいよ実制作に移っていきます!

今年の批評会用映像のテーマは「リアルな自分」。
さらに、「動画の撮影にはスマートフォンを用いる」という課題が設けられました。
自己満足で終わらせず、視聴者の存在も意識したものに仕上げることが、映像をより魅力的に構成するポイントです。

今年も、9回目の講義日が近づいています。受講生はどんな「リアル」を魅せてくれるのでしょうか?

[版画メディア論]

こちらは、モーショングラフィックスとは打って変わって、講義がメインのスタイル。
前期は、1日2コマ、全4回。
田所のwebサイト(http://takashitadokoro.com/)から作品をいくつかピックアップし、
それを見ながら、田所の学生時代の作品や映像を作るきっかけ、実際の映像制作の工程等を講義していきます。

講義が進んでいくと、「ポートフォリオについて」がテーマに据えられます。
これは、最終回にあたる4回目の講義日に学生が行う、「自身のポートフォリオの構想をプレゼンする」という課題のヒントとなるのです。

サイズや紙などの形式から、構成(プロフィール、版画・デッサンなどの見せ方)、誰に向けてどのような目的で作るのか…といった一通りの講義がされたのち、学生はいよいよポートフォリオの構想を練り始めます。

モーショングラフィックスと版画メディア論は、講義のスタイルは違うものの、最終的な目標は同じ。
それは、 《 「自分とはどういう人間なのか」「これからどういう人間になりたいのか」を模索し、映像やポートフォリオのなかに、それを表現する 》 ということ。

この講義を通して、少しでもその模索と表現を楽しんでもらえたらと願っています。